先日は、ビーノのエンジンが掛からないという最大の難所を乗り越えたところで終えていましたが、実はその前にも、それ以上の難所が存在していたのです。
これです。
何かと申しますと、キックスターターの組立作業です。
どんなに大変かとも知らずに、簡単に分解をしたものの、組み付けは難易度Maxレベルの難しさ。
部品点数もわずか3つだけなのに、ヤマハの工場ではどうやって組み立てたのか?誰か教えて(笑)。
この状態から、、、
この状態にするだけ、、、なのだが。
何が大変かと言うとリターンスプリングの固定です。
図のようにオレンジ丸のストッパーを軸に、スプリングの先端(水色点線部分)を赤矢印方向に引っ張って、真下のピンに引っ掛けるという作業です。
文章にすると簡単ですが、がっちりとトグロを巻いているこのスプリングは超強力でちょっとやそっとでは動きません。
しかも、とんでもない反発力でギアプレートの下側から浮かさずに引っ張り出さなければ簡単に弾けて痛い目に会うというまさに難易度Max(汗っ)。
実は、さかのぼる事2週間前、何度かのトライ中に実際に大変な流血騒ぎになっていました(笑)。
流石にテンパって写真撮っていなかったのが悔やまれますが、右手親指の爪の付け根にスプリングの先端が突き刺さり(痛っ❗)悶絶をうつと同時に鮮血が辺りに飛び散るなどして大惨事でした❗
そんな事があって、2週間経ちましたが傷口もふさがり痛みも引いたのと、今回エンジンが掛かった事で気を良くして再度トライする事にしました。
先日の惨事が起きないように、ネットをググって先人の知恵を参考にしながら、頭をフル回転させて有りものの工具を駆使してやり遂げましたよ❗
本当に曲者のスプリングで、鮮血のトラウマもあり、変に力んで手は汗ばみ緊張の作業でしたが、奇跡的に成功して良かった(笑)。
バイク屋さんもやりたがらないという箇所らしく、2度と分解はしないと心に誓いました。
この最後の抜け止めサークリップを取り付けるまで油断ならなかったです。
最大の難所を乗り越えたら、これからの作業なんて知れたもの(笑)。
前回シリコンオイルで艶が復活していたはずの樹脂カバーは、元の色褪せた状態に戻っていたので、必殺の火炙りにしてやりました。
半分炙った状態は、こんなにも艶が違いますね。
黒光りが気持ちいい。
さて、キックペダルを差し込み、苦悩したキックスターターの具合を試して見ますよ。⬇️
バッテリーは繋いでいませんでしたが、見事にキック一発始動出来ました❗テンション上がります❗
次回まだまだ続く、ビーノのレストアは電装系に手を入れて行きたいと思います。
それでは、、、。