小売業で働いている故、1/2から仕事していますが、初売りも3日を過ぎれば落ち着きを取り戻していました。
1/2初売り初日は、開店前に入口へ並ぶお客さまはコロナ前と比較すれば少ない印象でしたね。
いつもなら、列の整理やレジ応援に汗をかくのが初売り商戦の恒例惨事でしたが、今年は落ち着いて仕事が出来ました。
そんな合間に、部下であるひとりの女性スタッフKさんと会話していましたら、前向きな話が出ていたので自身の糧となるかもと書き留めておきます。
私が働く会社は、昨今の働き方改革で、3年前からマルチタスクなるキーワードを掲げ、大きな人事異動が発令されています。
定年まで残る覚悟がある社員は、どの職種でも立ち回れるマルチ人間への育成として絶賛進行中ですが、そんな私も昨年4月から異動対象となりまして今に至ります。(この前向きに思える改革の最大目的は人件費の削減ですが、企業が生き残る為には仕方なしですかね、、、。)
そういう経緯でそのKさんも、10年以上『レジ専任』という職種で従事していましたが、私と同時期に今の部署へとやって来ました。
『レジ専任』とはその名の通り、お会計レジ打ちのエキスパートですが、今の部署の役割と言えば、店舗における販売業務とそのサポート、、、いわば〈何でも屋〉と言い換えたほうが判りやすいか、、、。
当然、〈何でも屋〉にはレジ打ち業務も含まれますので、Kさんにとってはそんなの朝飯前なのです。
それを近くで見ていて、レジ打ちなんてやって来なかった私にとっては、その的確で無駄の無い指さばきは、少し大袈裟ですが正に芸術の領域、次から次にやってくる様々な支払い方法にも躊躇なく対応して平然と捌くのです。
私は思わずそれを褒め称えると、Kさんは謙遜しながらもこう言いました。
『レジ専任で平凡に働いて来ましたが、ここの部署に来て考えが変わりました。年末に一緒に働いた新入社員のMさんを見ていて、私は狭い世界で働いてたのだと思いました。』
とKさんは言うのです。
『えっ、どういう事❓️』
と私が質問したらば、Kさん
『Mさん達、新入社員はまだ日が浅いはずなのに、キチンとした言葉使いで接客が出来て、店内の施設も戸惑うことなく案内していました。しかもレジ打ちだってこなしているし、、、なのに私はレジを長年やって来ただけで、それ以外の仕事しなくても良いと思ってました。』
続けてKさんは、
『以前のレジ専任だけ続けていたら、それ以上の伸び代も出せず、頭打ちのまま会社人生を過ごすところでした。』
と言うのです。
働き方改革以前に入社のKさんを含めた私達とマルチタスクを当然の事として教育を受けている新入社員のMさん達とは、仕事に対する心構えからして違います。
長年凝り固まった思想を切り替えるのは、人によっては大変な事だと言うことは身をもって理解できます。
Kさんは、10歳以上も歳の離れた後輩から受けたインパクトは余程の事だったようです。
そしてKさん、実は来月もう一度『レジ専任』部署に再配属となり、今後のキャリアを決める事となります。
きっと、次のステップを選択してスキルアップしてくれる事でしょう。
、、、と他人事のように言ってる場合ではなく、今回の事で私も深く考えさせられました。
、、、転職、、、なんて事を本気で考えていた昨年末でしたので。
新年の抱負は❓️とお決まりごとの文句が飛び交う年初でしたが
『今年も前向きに生きる❗』
に決めました。
それでは、、、。