mainte_man’s diary

『行き当たりばったりな生き方』を楽しむ。

故郷の力、、、。

 

おはようございます。

 

 

元日にあげたブログにも触れた地震の翌日から航空機事故、北九州の飲食街の火事と巷では災害のニュースが連日ネット上にあがった。

 

だからといって今年に入り2回目となるブログ更新を自粛していた訳では無い。

こんな大惨事が起きているにもかかわらず、職場の店舗では年始からの初売り客で日々溢れかえる。

こんな言い方をすると悪く聞こえるが、商売としてはむしろ喜ぶべき事なのにタイミングが、、、。

一方の店内ではお客さんの体調不良や転倒事故など身近なところで救急車要請対応が毎日のように続き、同僚にもまだまだ絶えないコロナとインフルで毎日のように欠員が出ると、一人何役で働いている身からすると流石に疲弊し、因果関係がないとわかっていても世の中の災害に気持ちがリンクしてテンションは下がるわけでプライベートで何も手つかずだったのは事実。

モヤモヤしながらも仕事に明け暮れていたが、世の中が仕事始めでようやく落ち着きを取り戻した頃に1日だけ休みが取れた。

 

一度、気持ちをリセットしたい衝動に駆られ、暇をもて余していた娘ちゃんを連れ、福岡から片道3時間の実家へ日帰り帰省をした。

 

実家では昨年のポジティブな話題だけを土産話しに、メインは娘ちゃんの大学合格の報告で皆が笑顔になる。

合わせて〈じいじ〉と〈ばあば〉からは学生最後となるお年玉を貰った娘ちゃんはホクホク顔だ。(大学生も学生だと言い張っていた娘ちゃんだったが。)

 

子供達が小さい頃から実家へ帰省する度に『帰りたくない』『ここで暮らしたい』などとキラキラした思いがあり、その理由の一つが〈ばあば〉の手料理だ。

 

これと言って手の込んだ料理では無いのだが、〈ばあば〉が作る料理全てがスペシャルに美味しいとふたりの子供達は口を揃えて言う。

正月はとっくに終わったが、昼食だけでも雑煮や数の子、炊き込みご飯、ポテサラ、ぜんざい、自家製漬物などとボリューミーだ。

それをここぞとばかりに胃袋のキャパを超えて食べる娘ちゃんは、毎年食べ過ぎて後悔する。

 

それを見て喜ぶ〈ばあば〉は、夕飯はお鍋にするから食べてから帰るようにと促し、それならばと腹ごなしに歩きたいと言い出す娘ちゃんに誘われ、田舎の風景を楽しむ冒険の散歩に出掛けた。

 

今年来れなかった息子くんもそうであったように、実家に対する思いのもうひとつにこの冒険もあった。

 

しかし暫く歩いていると、自動車修理店やパチンコ店は多いがコンビニやスーパーが近くに無い、冬枯れの河原や無人の廃屋を見て寂しいだの、娘ちゃんのネガティブ発言が目立つ。

あれほど冒険の散歩が好きだった娘ちゃんの反応が昔と違ったのは、大人になり情報量が増え都会の利便性と対比したからなのだろう。

 

 

 


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しかし、なんだかんだで2人で2時間も歩けたのは、冒険心が失われていない証拠だろう。

合わせて、私も自分でも歩いた事の無い道まで探検したことで、見知らぬ田舎の風景にどっぷり癒された。

 

お陰であれだけ食べた昼食はリセットされお鍋もたいらげ、実家を後にした帰りの車内では満腹の娘ちゃんがうとうとしている。

以前みたいに泊まりたいとは言わなくなったが、それでも〈ばあば〉と〈じいじ〉の存在は絶大で次はいつ来れるのかと問われ答えたが、振り返ると既に夢の中だった。

 

翌日は仕事というのに、不思議と気持ちが落ち着けたのは、故郷の安心感がもたらしたものなのだろう。

都会を一旦離れ帰省した事はプラスに働き、気持ちがリセットされたことは間違いない無い。

 

同じように、都会から故郷に帰省中の方々がこの度の地震で大勢の命を落とされたと聞くと、故郷の安心感を良く言ったものの複雑でいたたまれない。

 

一刻も早い故郷の復興を祈るばかりだ。

 

それでは、、、。