⬆️先日こんな事がありました。
ということで、サビサビの除去をやって行こうと思います。
実はこの錆びさせてしまった鋏、もう一個出てきました。
そして、鋏の用途が気になって色々調べたら、生け花用の花鋏だったようですね。
大工のじいちゃんが持っていたので、てっきり金切り鋏と思ったりもしましたが違いました。
確かに、じいちゃんの庭には色んな花が咲いていた記憶がありますが、道具を通して故人の趣味を垣間見る事が出来てなんだか良かった。(あくまでも、本当に園芸も趣味だったのかは私の勝手な妄想ですが。)
話を戻して早速、錆び取りをして見ました。
クエン酸やバイク用のケミカルでやろうとも思いましたが、手っ取り早く真鍮ブラシで優しく擦ると思いの外ここまで綺麗に落ちました。
水分を拭き取ったらこんな感じ。
一個は若干の刃こぼれが見られ、研いだ形跡もありました。
錆びないうちにオイルスプレーを吹きかけます。
水置換作用のあるオイルなので、残った水分を除去しながら油膜を形成してくれます。
乾いたウエスで拭きあげると、はがね独特の質感が甦ました。
刻印で調べたら、広島の岡恒(オカツネ)製と岐阜は関の製品のようです。
どちらも工業製品のようですが、先日折れた安物のステンレス製に比べたらいずれも刃先が研げて長持ちさせる事が出来ます。
特に関の製品は、鎌倉時代から続く『刃物のまち』で有名なもの。
じいちゃんも、道具へのこだわりがあって買ったのだろうか❓️
今となってはもう聞くことが出来ないが、大事に手入れされて大工箱に詰まっていた道具達の記憶から、孫である私の道具好きはおそらくじいちゃん譲りなのだろう。(父親も色々道具を持っているが、全て使いっぱなしで錆びさせていたがー。)
それでは、、、。