おはようございます。
今朝もサムサムでございます。
寒くても気持ちがいいのは、ケイくんと波間に浮かぶサーファーでしょうか。
うっかり、ダウンを着込むのを忘れた私は耐えきれずに散歩を早々に引き上げましたよ。
悪いね、ケイくん。
さて、散歩から帰ったらお詫びにケイくんの朝ごはんはいつもより大盛で、、、そして丁度ドックフード1袋分が終了となりました。
普通はゴミ箱行きですが、この袋の表面はツルツルのコーティングがされており水分を弾きます。
ということで、両サイドを切り込んで縦に開いたら、ある作業に使っていきますよ。
うん、丁度良い長さだね~と乗っかっているのは革ベルトです。
今日は、このベルトのリペアをして行きたいと思います。
この使い込まれた革ベルトですが、実は私が大学に入った18歳の時にバイト先のトラッドファッションの洋品店で買ってから使っているもので、35年ものです(笑)。
当時は、アメカジやら渋カジなんてファッションが流行っていました。
ヘインズのTシャツとリーバイスの501が大流行、冬はMA-1を羽織ってバイクで走り回った事を思い出します。
リーバイスには黒の太めの革ベルトが定番でした。
私も画像のものとは別に、太い黒とこげ茶のベルトを使い分けていましたね。
で、時を経て手元に残ったのがこの1本となります。
単に物持ちが良いとか貧乏性とか、、、どちらとも正解です(笑)。
しかし、このベルトだけは捨てきれない理由があります。
それは、ベルトの右腰付近についた、深くえぐれた傷痕が今でも過去の戒めとしてあります。
やはりバイクネタにはなりますが、私も20代は若気の至りと申しますか、バイク操作やスピードに慣れて怖いものなしの時期でした。
そんな時だからこそ起きる、峠の下りカーブでの事故でした。
高齢者運転の車がセンターラインをはみ出して、バンク中の私の走行ラインに入り込んで曲がって来ました、、、私はとっさにフロントブレーキを握りこみ前輪フルロックからのハイサイドで宙を舞いました。
バイクは倒れた右半分が大ダメージを受けましたが、私は奇跡的に肩の打撲と膝の擦り傷程度で済みました。(高齢者はそのまま走り去り、傍目から見ると単独事故っぽくて空しかったな~。)
、、、思い出話が長くなりましたが、その時に巻いていたベルトがこれでした。
傷もその時についたもので、何かしらの骨盤への衝撃をこのベルトがガードしてくれたようです。
その時から、守ってくれたベルトを戒めとして、バイクに乗るときは極力装備してきました。
このベルトはパンツを縛りつけるだけでなく気持ちも縛ってくれます、、、なんて臭いセリフですが、実際に大事なお守りなんですよね。
とはいえ、バイクはこの先も乗り続けるつもりですが、ベルトは経年劣化が隠せません。
ということ、こちらの〈アドカラー〉を使った補修と着色で、お世話になったベルトを甦らせようと思います。
まずは、この戒めである傷を埋めて行きます。
最初は思い出の傷だけ残そうとも思いましたが、この歳になってジンクスやら神がかり的な事は思わなくなりましたので、気持ちを一新して参ります(笑)。
靴や皮革のケア用品で有名な〈コロンブス〉さんが出している<アドシリーズ>はプロの補修にも利用されているようです。
この〈アドベース〉は着色前に、皮革の深い傷を埋めるパテですね。
ヘラを使って、強く押しつけるように傷を埋めて行きます。
30分ほどで乾きますので、サンドペーパーで表面の凹凸を削って平らにして行きます。
革のような柔らかい素材でも、乾いても割れない秘密が水性樹脂に充填剤が配合されているところらしいが、、、。
なるほど~乾いてから曲げても、このように割れずにフラットに仕上がりますね。
あとは、〈アドカラーチューブ〉のクロを筆で塗り込むだけ。
塗り塗りと、塗料の伸びが良く塗りやすいですね。
おおー、傷痕の補修も何事もなかったかのように隠れました。
ケイくんのドックフードの袋が床のマスキングとして大変役に立ちました。
筆は水洗い出来ますので後片付けも簡単でした。
塗料が乾いたら、革クリームなどを塗って保湿もできますが、私はこちらの〈スノーシール〉で保護しています。
これは、蜜蝋が主原料のエコクリームで幅広く愛用しています。
ベルトの表面に小さなひび割れがあったので、塗り込んで得意の防水性もあげて行きました。
あとは乾いた布で拭きあげて終了です。
傷痕のアフター。
ベルト穴付近のアフター。
全体はこんな感じ、いい感じ。
革ジャンは一生ものと言われますが、革ベルトも同じですね。
いつかバイクを降りる、その時まで一生大事にしていきたいと思います。
それでは、、、。