おはようございます。
今朝は同級生猫とツーショット、相変わらずこの二人は仲が良い。
そろそろ帰ろうと言っても付かず離れずで困ったが、同級生猫の飼い主さんが現れ、『また今度ね!』と言い聞かせてくれた。
⬆️前回はフロントフォークのオーバーホールに必要な部品の調達にしくじり、ツーリングまでには作業が間に合わないと肩を落としていた私であった。
GWでも普通に仕事へ向かう通勤電車の中でモヤモヤしながらも諦め切れず、色々なショッピングサイトを徘徊していたら、、、。
納期と予算を満たすワガママな執念がミラクルを引き寄せた。
最初に注文した未だに届かないフォークシールは4千円弱とリーズナブル。
一方でミラクルに届いたフォークシールは6千円弱と高価だったが、在庫ありの最短で届くとあって名古屋のバイクショップから取り寄せた。
何はともあれ時間をお金で買ったと心に言い聞かせ、これで当初の目的は果たせそうだ。
世の中がGWの折り返しを過ぎた頃、フロントフォークの分解に欠かせない工具も揃い、いざ行かん。
重量級のバイクを一人で固定するには骨を折るが、それも含めてワクワクが止まらないものだ。
備えあれば憂いなしとハンドル回りの養生は欠かせない。
フォークキャップをマスキングテープで保護してここも傷防止を図る。因みに養生シートはケイくんの粗そう用吸水シートだ。
硬質樹脂製の専用ソケットは元々傷が入りにくい仕様ではあるが、ここは慎重に押し回して無事にキャップが外れ、第一関門突破だ。
キャップを外しサスペンションを縮めると、通称〈蟹の目〉と言われる状態になる。
キャップがニョキニョキ飛び出して来る様は確かに蟹だ。
さて、第二の関門であるインナーロッドの抜き取りには、GWに相応しくゴールドカラーの専用ソケットが物を言うが、本物の金塊ならどんなに良いことかと邪な考えがよぎる。
噂通りの強トルクで締め込まれているインナーロッドは、身体全体で腰に意識してじわじわと力を加えて緩めて抜くのがコツ。
何よりも腰が抜けなくてひと安心したのは、ネットで収集した事前情報のお陰だ。
15年間ノーメンテのサスペンションに腐ったオイルを期待していたら、出てきたオイルは思いのほか透明感が保たれており、良くある悪臭すら感じない。
これには良い意味で驚きを隠せず、丁寧に乗ってあげた日頃の努力だと都合の良い解釈をしたが実際のところ原因不明。
取り外したサスペンションは全体的に状態も良く、そんな事で内部も綺麗だったので、最低限の分解に留めた。
ちなみに取り外したダストブーツは向こうが透けるほどの亀裂が無数にみられる。
今後も定期交換が必要な消耗品だけに、そのうち届くであろう例のオイルシールも後々はきっときっときっと役に立つはずだ。
そう、無駄に買った事を引きずってなんかいられないのだ。
片側一本分を作業台に並べ置き、組立順序の確認をする。
最低限の分解と言ってもこれだけのパーツとなる。
倒立フォークのオーバーホールは今回が初めてだが、一般的な正立フォークとさほど変わらない。
マニアックな話だが、SHOWA製のBPFフォークは安心の日本企業だ、正式にはBPFはBig Piston Front Fork(ビック・ピストン・フロントフォーク)の略だ。
同年代のドカティ899、カワサキZX10R、ホンダCBR1000RR、スズキGSXR1000、にも使われているのでネットで予習が出来たのは何よりだし、良い時代だ。
シール類がパイプのエッジでキズ付かないように適当なビニールを被せて装着する儀式も正立フォークと同様。因みにビニールはケイくんの粗そう用ゴミ袋だ。
シールをアウターに特殊工具で打ち込む作法も同様にサクサクと進める。
サクサク作業が出来るテクニックの背景には、若い頃からのバイクのメンテに必要な特殊工具をコレクションの如く蓄積してきた賜物だからだ。
ただ、一生に何回も使わない工具は、普通のサラリーマン家庭に不釣り合いと認識しつつ、この事は絶対に奥さまに悟られないようにするのもテクニックのひとつだ。
劣化したダストブーツを交換するだけに、なんだかんだと半日が過ぎたところだが、丁度ここまでがオーバーホールの折り返し地点となった。
長くなったので、続きは昼ごはんのあとにする。
それでは、、、。