mainte_man’s diary

『行き当たりばったりな生き方』を楽しむ。

しょっぱい味、、、。


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おはようございます。

数日涼しい朝が繰り返されるのは良いが、必ず蚊に刺されているのは、何だ蚊なあ。

 

 

 

 

 

先週から仕事が忙しい一方で実家の母親が気がかりで、気持ちが安定しなかった。

今年の酷暑が引きがねなのか、因果関係は不明だが、目眩から始まり数日間の入院となった母親について、親と同居の妹からは心配ないと一報を受けていた。

その後、母親は急激に気落ちし退院後に極度の心配性の症状が現れる。

念のため心療内科を受診すると軽いうつ病の診断が出され、家族の介護が必要となった。

たが、腰が曲がり足が悪い父親からも心配ないとメールが来るも最近の症状と日々の介護生活について長文で知らされ、それは父親からのヘルプとも受けとめられた。

 

平日の朝はラッシュで高速道路も低速道路と化しているが胸中不安のまま実家へと車を走らせた。

 

実家に着くと、ダイニングチェアに腰掛けたうつろな顔の母親が居た。

話しかけたが、父親と妹からの前情報通りにネガティブな会話が多く、昔から心配性なきらいはあったがそれに輪をかけた様子だ。

 

会社にもメンタル疾患の従業員は一定数いて、今の職種に就いたここ数年間はそういった方と接する機会が増えた。

だからと言ってその経験が母親に通用するとは思わないが、母親の心配とする内容をひとつひとつ聞いてみた。

事前に聞いてた通りの心配事は、体調・家事・家族・容姿と多岐にわたるが、際立ったのはホコリや菌のワードで極度の潔癖性が感じられた。

試しに会話に繰り出される一番気にしているであろう床の汚れを水拭きと乾拭きで掃除してみたら、以前の母親の陽気な口調が漏れ喜んでくれた。

しかし暫くすると別の心配が沸くのか元に戻るのだった。

 

退院後は足腰が弱り指の痛みなどが出ていた為、日課の散歩と家庭菜園から遠退き負のサイクル状態である。

父親達も、これまで通りの散歩を促してはいたが痛みや着る服がないと言い、気乗りしないようだった。

 

 

 


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妹曰く、服が無いという母親もどんな服が良いのか悩み、1枚買うだけでも大変だという。

であればと近所の洋品店に自分ひとりで服選びにやってきた。

母親の服選びなんて、生まれてこのかた初の経験とあって難易度が高い。

適当に数枚を購入し実家に戻るが、比較的ゆったり目の一枚が脱ぎきがしやすいと、どうやら気に入って貰えひと安心だ。

 

 

 

 


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そんな母親だったが、明日の仕事を気遣ってくれ、帰りの車で食べなさいとおにぎりを持たせてくれた。

思いの外しっかりしていた印象の母親に安堵するが、父親と妹にとっては介護の負担は大きく共倒れに成らないように、これからは定期的な訪問が必要だと悟る。

長い帰り道の車中で食べたおにぎりのしょっぱい味は、中の梅干しだけのものではないと噛み締めた夜だった。

 

それでは、、、。