先日、佐世保の実家から野菜が大量に届いた。
母親が家庭菜園で育てた、様々な野菜達の中にフキの束が入っていました。
奥さまが何となく料理をし初めて、おもむろに皮を剥き出したのだが、上手く剥けませんでした。
何とか時間をかけて半分くらいを剥いたところでギブアップ。
灰汁で汚れた親指が痛いと見せられて、残った半分は冷蔵庫へ、、、。
、、、。
一週間後、その忘れかけたフキを救出(笑)。
今度は、私が挑戦、、、っとネットを一度ググって見たら、フキの皮剥きは塩揉み&塩ゆでが基本だそうです。
ここで、奥さまと子供の頃の記憶を辿ると、母親とフキやつわなどの山菜狩りに行って、皮剥きの手伝いをしていた記憶は一緒。
家で指先を真っ黒にしながら、せっせと皮剥きした記憶も一緒。
生まれも育ちも違う赤の他人ですが、昔は田舎で育っていればこんなのが当たり前の日常だったのでしょうね。
しかし、ネットの情報はどれも塩揉みや塩ゆでが基本だったとはねー。
となれば、今度は私がフキの攻略にチャレンジとばかりに、塩揉み&塩ゆでして見ましたよー。
5分ほど湯がいて、冷水で冷やしてから皮剥きしたら、あっさりスルスルと剥けました。
間違いなく、子供の頃に体感した感覚でした。
ってか、40年以上前の感覚を覚えている事に感動と懐かしさが込み上げて来ました。
おそらく、母親も湯がいたものを私達に剥かせていたんだろうな、、、。
今度実家に帰ったら聞いてみよー。
綺麗に剥き終わったフキは定番の煮物にします。
余り物の高野豆腐があったので、水で戻して置きました。
フキと高野豆腐に、めんつゆと醤油、砂糖と水を加えて煮詰めます。
今夜のおかずが一品出来ました。
子供の頃は敬遠していた色の無い料理の部類でしたが、奥さまも現代っ子の娘ちゃんも美味しいと食べてくれました。
食卓では子供達にフキの皮剥きどころか山菜狩りすら経験させていない事の話題になりました。
案の定、娘ちゃんはフキやつわがどんな形状で何処に群生してるとか訪ねてもピンときてませんでした。
かといって興味の無いことについて、今さら自分達の子供の頃の経験談を話したところでどうなる訳でもなく、、、。
そんな娘ちゃんは、知らなくても美味しければ良いと言っていましたが、これは伝承をしなかった親の責任だと少しだけ(笑)心に刺さりました。
子供達には色んな経験をさせたつもりでしたが、まだまだ子育て足りてませんでしたね。
しかし、娘ちゃん曰く、、、冷静に
『大丈夫、ネットで調べれるやん。』
確かに今はそんな世の中、親より子供達の方が情報早いという時代でした。
それでは、、、。